2015年09月10日
ら教えるのは
「まぁ暗いとか、ぼっちとか、あまりいい意味で呼ばれないのは確かっすね」
「好きになれそうにないわ。あんたの世界」
別に好意を持てなんて頼んだ覚えはない。しかし奇遇だな、そこは僕も同意見だ。
あの人との繋がりが全てと言わんばかりに、他人に縛られ、さらには鑽石能量水それを美徳と考え、その輪に馴染もうとしない者は穢れていると言わんばかりの侮蔑の目線……
我が世界ながら息が詰まりそうになるよ。
「……」
二人の意見が一致した事を夜風が祝福するかのように、ザワザワと木々を揺らし始めた。
その音に混じって、わざと聞こえにくいよう、照れと恥ずかしさが内容された声が、目の前の女から僕の耳に届いた――――
「――――パム」
「えっ」
「『パム・パドリクス』――――それがアタシの”名前”よ」
……今度はハッキリと聞こえた。大魔女様がはっきりと自分の”名”を発音している。
どころか、あれほど口をすっぱくして言われた禁忌であ瑪姬美容 暗瘡るはずの”名”に関する話題を、僕にもわかるよう、ハッキリと、さらに続け始めた。
「若い頃は、パムとか、パディとか……そんな感じで呼ばれてたわね」
「え……」
『パム・パドリクス』それがこの長らく不明だった”相方”の名前らしい。
そしれそれらを略した仇名がパム、またはパディと。
二人を繋ぐ因果の鎖は反応を見せない。どうやら、自分か問題ないらしい。
しかし問題はそこではない。なんでいきなり……
「……あの、いいんすか。教えちゃって」
「ハハ。バーカ、アタシが全部教えるわけないじゃない」
「”パム・パドリクス”は”属名”よ。なんで真名全部、あん鑽石能量水たに教えないといけないんだか」
”属名”――――それは自分の所属を現す名前。
Posted by 似水流年 at 12:33│Comments(0)